ゴー!江戸、東京

色々、妄想しながら東京を散策

花川戸〜鬼婆の住い

中之郷竹町のエリア内ではないがアサヒビール本社前の角に「海老屋總本舗」(https://www.ebiyasouhonpo.jp/)という佃煮の店がある。

江戸時代からあるらしい。

中之郷竹町のエリアではないが江戸の雰囲気が少しでも味わうことが出来るのでは、と思ったが

気楽に入れる状況ではないので断念!

そそくさと吾妻橋へ向かう。

次は西側の袂の花川戸。

なぜ花川戸か?

小説に登場する高利貸し、

お若の住まいがある場所。

「お江戸今昔めぐり」サイトによる花川戸

グーグルによる花川戸

(赤線に囲まれた区域)

現在の方が広範囲のようだ。

高利貸しお若はオンボロ道場の道場主に金を貸しており、隣家のお美代の祖母でもある。

そして豊之助は道場の借金返済ため、

取り立ての手伝いをさせられる。

この婆さんシリーズの最終第6巻の

鬼婆の魂胆」でも分かるように、度々登場し、結構な鍵を握っている。


本文によると住まいは

「裏の台所口から隅田川の土手に出られた」

とあるので、そのことを想像しながら現在の墨田公園と西側の通りを散策。

すると、線路沿いにちょっと面白い看板を発見。

浅草界隈て見かける和服姿の皆さんは、こういう店でレンタルして楽しんでいるんだろう。

「雇われ師範」とは全く関係ないが。


いざ中之郷竹町へ その3

中之郷竹町に入り込む。

豊之助が初めてオンボロ道場を訪ねる場面を

少し引用する。

近所の自身番の大家が言うには道場は表通りではなく、路地の奥とのこと。


「路地に並んでいるのは小さなしもた屋である。古い家が隙間なくひしめていた。どれも借家だと聞いている。その袋小路のどん詰まりにやや大きめな建物があった。古材木を集めて建てた粗末な代物だ。ただ、屋根だけは他の家よりも高かった。〜どう見てもやや大きめのボロ屋である。強く踏み込めば床が抜け、突き飛ばされた門弟は壁を破ってしまうだろう」


豊之助の気持ちになりウロウロ。

一歩はいると住宅街でひっそり。

典型的な下町風景。

頭の中でオンボロ道場を、どこに設定するか考えてみるものの難しい。

どうしても現実の東京下町風景に

心を奪われてしまう。

例えば、これ。

川沿いのにある人家のシャッターが

一部開いていた。

中を見ると、こんな感じ。庭替わり?

最初の三差路の手前に、こんな人家。

住むのは大変だろうが、眺める分には

味わい深い。

あるいは、こんなのもあった。


いずれもワークショップのような事をやっているらしいが、

この日は2か所ともひっそりとしていた。


結局、いわゆる中之郷竹町界隈の雰囲気を少しでも味わう、

という訳にはいかなかった!

いざ中之郷竹町へ その2

橋を渡って右手方向へ暫く歩くと、その辺りが中之郷竹町の入口のはず。

私が愛用している「大江戸今昔めぐり」サイトの江戸と東京地図を中間にしてみると、

こんな具合。

ちょっと見づらいが黄色の道路が江戸、そして白色が東京。

これによると橋を渡り、左手に入る1本目の道の、ちょっと先から中之郷竹町のはずである。

多分、江戸の道は上の写真の電柱の先の建物辺り。現代の道は電柱と、その先の建物との間。

そこを左折して、いよいよ中之郷竹町。

すると、いきなり三差路!

いいね!

元の川沿いの道に戻り、更に南(川下)へ暫く歩くと、再び曲がり角。

ここを入ると再び三差路。

またまたいい感じ!

これで、およそ中之郷竹町の南方向のエリアが把握できたので東方向へ豊之助がオンボロ道場を探し回ったように歩いてみよう。